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安易に転職回数を増やさないこと

終身雇用があたり前だった時代は終わり、現代は正社員でも倒産や解雇などで職を失う可能性がある時代になった。
そのため、今働いている会社に先がない、不満が多いなど自分に合わないと思ったら、転職する人は多く存在する。
しかし、大手人材派遣会社の調査によるとそうした転職経験者のうち、転職によって給与ややりがいなど待遇がアップしたと答えた人はわずか2割だったそうだ。
つまり、残りの8割は転職先の会社でも何らかの不満を抱えていると言うことなので、安易に転職するのは危険であると考えるのが普通だろう。
また待遇がアップしたと答えた人の大半は引き抜きによる転職だったことから、現在の転職市場の厳しい状況が感じ取られる。
この背景には転職者は新入社員と違って、即戦力になる人材を求められている点が大きい。
前職の経験や資格が会社の利益に繋がると考えられるため、即戦力になる人材が優遇される傾向にある。
そしてもう一つ即戦力と共に必要になるのが、職場の人間関係のためのコミュニケーションスキルだ。
なぜなら人間関係の不満が原因の転職回数が多いとあれば、その人自身に問題があるのではと懸念されてしまうからだ。
また、転職で転職回数が多い人も、何か小さい事ですぐに辞めるのではと疑われがちになる。
そういったことを考えると、転職に成功したいのなら安易に転職して転職回数を増やすのでは無く、経験と資格を要してから即戦力になる人材に成長すれば良いのだ。
そうする事で自分に有利な条件で、納得する職場に転職することができるだろう。